知念 実希人 さん著『硝子の塔の殺人』、読了しました~!
全体通しての感想ですが・・・、ミステリ愛にあふれる本格ミステリーで、ホームズとワトソン的ユーモアな掛け合い好きにはガッツリハマります。 久々に『読者への挑戦』がある本格ミステリーを読んだ気がします。展開が畳み掛けるように転調していき、息もつかせず一気にラストまで読めます。ミステリー好きには、月夜さんのミステリー談義でニンマリできます笑 ネタバレ箇所は伏せ字にするようにしています。
個人的評価:★★★★☆(4.2)
どんな作品か?
上で記載したようにジャンルはミステリ、特に推理を主軸とした本格ミステリーに分類される作品で、島田荘司や綾辻行人の影響を多分に含んでおります。
舞台はミステリ愛が強い神津島太郎という変人が建てた硝子の塔、そこに集められた医師や警官・料理人・ミステリ作家・編集者、そして名探偵と曲者揃いの人たち。ミステリ界に激震が起きる発表があるということで集められたが、そこで次々殺人が起きていく…というようなクローズドサークルものの作品となります。2022年 本屋大賞ノミネートなそうな。
ミステリ好きを自称しており、『ミステリ おすすめ』で調べてたら、かなり評価の高い作品だったので、手をとったのですが、私にはドンピシャリでした! 元々島田さんの御手洗シリーズが読書にハマったきっかけだったので、島田さんはじめ、多くのミステリ作家への愛を感じられ、また、御手洗さんと石岡くんを彷彿させる探偵と助手の感じが懐かしさもあってクリティカルヒットしました笑
この作品の魅力は?
なんといっても、どんでん返しの展開と登場人物の掛け合いのテンポの良さです。特に本作の探偵・碧 月夜は重度のミステリマニアで、1の問に10のミステリ雑学を以て返す感じの変態味がありますw ミステリ作品の魅力を伝えるにはネタバレが含まれてしまうため、以下伏せ字で
冒頭犯人の独白から始まり、どうやって犯罪を隠し通せるかを主軸にしているのかと思いきや、前半は別の犯人による二人目の殺人が起きたことで、先に別犯人を見つけて一人目の殺人もなすりつけようと奮闘する犯人目線、そこから一人じゃ犯人を見つけられないからと名探偵・月夜さんとタッグを組んで事件の謎を追う助手目線、そこからこれは館の主人がすべてを仕組んでいたというメタミステリ要素、そして本当の犯人を見つけるという探偵視点のパートと怒涛の展開が本作の一番の魅力となります!
本作は『屍人荘の殺人』のときにも感じた私の中のミステリの可能性を広げてくれたような作品でした。そして御手洗シリーズのような探偵と助手の掛け合いがみれて好きになったので、登場人物が魅力的かどうかが作品が好きになるか判断材料に大きく起因していると改めて気付かされましたw
本作『硝子の塔の殺人』は、過去のミステリ談義も随所に散りばめられていますので、できたら島田さんや綾辻さんの作品はいくつか見ておくとより作品を楽しめると思います。ミステリを愛するすべての人へ作られた作品ですので、われこそはミステリ好きかつまだ本作が未読でしたらぜひ!
